【簡易版】所得税の計算ツールと計算方法【寄付金対応】

このツールは、あなたがどれだけ所得税を払わなければいけないのかを自動で計算してくれるツールです。

また、あなたがクラウドファンディングなどで寄付を行った場合に、寄付金を所得控除で申請した場合と税額控除を選択した場合、どちらがどれだけお得なのかをおおまかに計算してくれます。

あくまで大まかですので、実際には様々な要因によって金額が増減します

正しい金額は確定申告時に担当の人にお聞きください

なお、所得控除の項目には寄付金控除を除外して入力してください。

【簡易版】所得税計算ツール
年収 あなたの推定年収を入力してください
所得控除 あなたの所得控除を入力してください(法律により38万以上の値になります。わからなければ38万のままでお願いします)
寄付金 あなたが今年行った寄付金額を入力してください


この計算ツールは入力項目が少ない分、かなりアバウトなんだピヨ。もっと詳しく計算したいという人はこちら(外部サイト)を参考にしてほしいピヨ。

入力項目説明

【簡易版】控除金額計算ツールを使用したいと思っても、各項目についてよくわからなければ使用できないでしょう。

各入力項目について解説しましょう。

年収

年収とは、あなたが働いて得た給料で得た資金の事をいいます。

注意する点としては、年収は1年間であなたの手に渡ったお金ではないということ。

年収から健康保険や雇用保険、源泉所得税といったものから引かれたものがあなたの手元に届きます(可処分所得、手取りとも言われます)

自分の年収が分からないという人は、給料の手取り額から支給額を計算するツール(外部サイト)がありますので、そちらで出た値に「×12」を行えばわかります。

ボーナスがある場合はその金額もプラスしてくださいね。

所得控除

所得控除とは、あなたの年収の中で税金の対象にならないお金のこと。

どんな人でも最低38万円の控除(基礎控除)が存在します。

控除が誕生した背景には、一人ひとりの家庭状況の差によって税金の負担が変わってくるので、それをできる限り軽減しようという考えから誕生しました。

例えば、一人暮らしの人と5人家族で暮らしている人の場合、年収が同じなら5人家族の方が控除金額が多くなります(=少ない税金で済む)。

現在存在している所得控除は以下の通り。

■所得控除一覧

  • 雑損控除・・・災害・盗難・横領された場合の控除。(詐欺・恐喝は除外)
  • 医療費控除・・・一緒に住んでいる家族の治療費の一部を控除。
  • 社会保険控除・・・一緒に住んでいる家族の社会保険料(健康保険、厚生年金、介護保険など)の一部を控除
  • 小規模企業共済等掛金控除
  • 生命保険料控除・・・支払った生命保険や介護保険料の一部を控除(限度額:12万)
  • 地震保険料控除・・・支払った地震保険の一部を控除
  • 寄付金控除・・・寄付したお金の一部を控除
  • 障害者控除・・・知的、精神、身体障害者にのみ所得の一部を追加で控除
  • 寡婦控除・・・あなたが「夫がいないけど子供がいる」場合にのみ所得の一部を追加で控除
  • 寡夫控除・・・あなたが「妻がいないけど子供がいる」場合にのみ所得の一部を追加で控除
  • 勤労学生控除・・・働いている生徒・学生に対して所得の一部を追加で控除
  • 扶養控除・・・同棲している老人がいる場合のみ所得の一部を追加で控除
  • 配偶者控除・・・働いていない(もしくは年収が103万以下)の配偶者がいる所得の一部を追加で控除
  • 配偶者特別控除・・・上記に該当しない配偶者でも、年収が141万以下の場合のみ所得の一部を追加で控除
  • 基礎控除・・・全員が一律で38万円を控除

参考サイト所得金額から差し引かれる金額(所得控除)|国税局

今回のツールは寄付金に対しての控除金額を求めるツールだから、寄付控除金額は入力しないでね

寄付金

ここでいう寄付金とは、あなたがこの一年間で寄付をした金額のこと。

あくまで「寄付金」なので、募金とは違うことに注意。

また、寄付金として認定され控除されるには、一定の要件を満たしてなければなりません。

■寄付金控除に該当する寄付金

  1. 国や地方公共団体に対する寄付金(寄付した人に特別な利益及ぶ場合は却下)
  2. 公益を目的とする事業を行う法人、団体のうち「広く一般に募集」「教育・科学・文化・福祉」の増進に役立つ場合
  3. 法律によりできた法人のうち「その法人・団体の業務に関わる」「教育・科学・文化・福祉の発展に寄与する」場合
  4. 公益信託のうち「教育・科学・文化・福祉の発展に寄与する」場合
  5. 政治家に対する寄付金の一部
  6. 認定NPO法人
  7. 特定新規中小会社により発行される特定新規株式

参考サイト一定の寄附金を支払ったとき(寄附金控除)

ふるさと納税も(1)に該当する寄付金なんだピヨ。

「ふるさと納税のリターンは特別な利益なんじゃないの?」と思いがちだけど、よほど豪華じゃない限りは該当しないよ。

補足
最近のふるさと納税の返礼品は非常に過激になりつつあります。

その為、「特別な利益(換金性が高い)」に該当している可能性があるので総務省は高価なものは自粛してほしいと訴えています。

参考:ふるさと納税、豪華な「お礼」自粛を 総務省が自治体に|日経新聞

どういった方法で計算しているの?~所得税の知っておきたい基本情報~

では、どうやって控除金額を求めればいいのでしょうか?

最低限必要なデータはあなたの年収と所得控除、寄付した金額です。

このページのツールも内部では全く同じ計算を行っているのですよ。

今回は参考までに、以下のような人が寄付控除を計算したと仮定して進めていきますね。

■今回の設定

  • 年収:500万円
  • 所得控除:40万円
  • 寄付金:20万
独身で仕事をしていない投資家だと、近い数字になったりするね。

その①給与所得を求める

最初に給与所得を求めます。

給与所得とは実際に税金の対象となる金額のこと。

これを求める計算式は

年収 – 給与所得控除=給料所得

給与所得控除は年収金額によって以下のように決められています。

給与所得控除の求め方
年収 給与所得控除
65万未満 65万(全額控除)
65万~180万未満 年収×40%
180万~360万未満 年収×30%+18万
360万~660万未満 年収×20%+54万
660万~1000万未満 年収×10%+120万
1000~1500万未満 年収×5%+170万
1500万以上 245万円

給与所得控除とは、あなたが仕事をするうえで必要な道具(スーツ、文房具)を経費としてカウント。給料から除外してくれる控除の事です。

今回の例だと、年収は500万だったので式は以下のようになります。

  • 給与所得控除:5,000,000×20%+54万=1,540,000
  • 給与所得額:5,000,000-1,540,000=3,460,000

よって、346万円が給与所得となりますね。

この数値をもとにこれから税金を計算していきます。

その②寄付金控除を求める

次に寄付金額控除を求めていきましょう。

寄付金控除は「所得控除」で申請する場合と「税額控除」でする場合とで計算方法が違います。

■寄付金控除の求め方

所得控除の場合:寄付金-2000円=寄付金控除

税額控除の場合:( 寄付金-2000円 )×40%=寄付金控除


※寄付金 は「同年の総所得金額等の40%」が上限値

※税額控除の場合、寄付金控除は「その年の所得税額の25%」が上限値

総所得という言葉が出てきましたが、これは給与所得額+不動産などのその他資産を合計したもの。

今回は給与所得額だと思っていただいて構いません。

これを今回の事例に当てはめていくと・・・

総所得金額 × 40% =  138万4000円

よって、寄付金全額が対象。

  • 所得控除の場合:200000-2000=19万8000円
  • 税額控除の場合:(200000-2000) ×40% = 7万9200円

※2000円以下の寄付金は0円として処理

となりますね。

この数値だけ見ると「どうみても所得控除のほうが得だよね」と思いがちですが、計算式の関係上、大抵は税額控除のほうが得になるピヨ。

③所得税を求める

三番目に求めるのは所得税になります。

所得税は消費税や住民税と並ぶ「三大憎まれ税」であり、多くの人に嫌われています。

「三大憎まれ税」はピヨタローの造語だし想像だよ。

だけど、この3つは高いし恨んでいる人はきっと多いと思うんだ。

所得税を求める前に課税対象金額というものを計算しなければなりません

■課税対象金額の求め方

所得控除の場合:給与所得 – 所得控除 – 寄付金控除 = 課税対象金額

税額控除の場合:給与所得 – 所得控除 = 課税対象金額

今回の場合は

  • 所得控除の場合:3,460,000 – 400000 – 198000 = 286万2000円
  • 税額控除の場合:3,460,000 – 400000 = 306万円

がそれぞれの課税対象金額となります。

次に、計算で求められた課税対象金額から所得税率と控除額を下記の表から求めましょう。

所得税率と控除額の早見表
課税所得金額 税率(%) 控除額(円)
~195万円以下 5 0
195万~330万円以下 10 97,500
330万~695万円以下 20 427,500
695万~900万円以下 23 636,000
900万~1800万円以下 33 1,536,000
1800万~4000万円以下 40 2,796,000
4000万円~ 45 4,796,000

参考所得税の税率|国税局

今回の場合、所得控除・税額控除ともに税率10%のようですね。

所得税の求め方は以下の通り

■所得税の求め方

  • 所得控除の場合:課税対象金額×税率-控除額
  • 税額控除の場合:課税対象金額×税率-控除額-寄付金控除

※税額控除の場合、寄付金控除が「課税対象金額×税率-控除額」の合計値の1/4でなければならない(寄付金控除はその年の所得税額の25%が上限値の為)。

※1000円未満の端数金額は切り捨て

これをもとに計算すると、

所得税率の場合:2862000 × 10% – 97,500 = 18万8700円

700円は切り捨てなので18万8000円


税額控除の場合:3060000 × 10% – 97,500 = 20万8500円

208500÷4=5万2125円。これは寄付金控除(7万9200円)より少ない為、寄付金控除は5万2125円に変更される。

208500-52125=15万6375円

375円は切り捨てなので15万6000円

となります。

これだけは覚えておけ!ピヨタローのまとめ3本の矢

  1. 所得税は控除金額の計算式が面倒
  2. 他のサイトだと入力項目が多すぎてちょっと手間
  3. 簡易版の所得税計算ツールを使えば簡単!

世の中にはいっぱい税金があるけど、一番多くの人からお金を奪っていくものが「所得税」。

稼いだお金に対して税品として引かれるから、お金持ちほどとんでもない金額のお金が失われていくピヨ。

ただ、所得税はあなたの状態によって様々な控除(税金の対象にならないお金)が存在。計算方法を複雑化しているんだよ。

普通のサラリーマンならこのようなことは気にせずに済みますが、クラウドファンディングやソーシャルレンディングを行うと必然的に計算しなければならなくなります

簡易版ではありますが、あなたの税金計算の役に立てたらうれしいピヨ。

(意見要望や計算間違いなどがあったら、そっとお問合せページでコメントしてほしいピヨ)

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ピヨタローのひとこと

木曜日は何かと憂鬱な日だピヨ。

平日だったら連日の疲れでグッタリ。

休日だったら「明日休みなら三連休だったのに…」と考えてしまうピヨ。